遊びながら学ぶプログラミング

身の回りが物語のスイッチに!Makey MakeyとScratchでみんなで遊ぶプログラミング

Tags: Makey Makey, Scratch, グループ活動, 物語作り, プログラミング遊び, オフラインプログラミング, 創造性

身近なものが動き出す不思議な体験:Makey MakeyとScratchで物語を作ろう

子供たちがプログラミングを「お勉強」ではなく「遊び」として自然に楽しむための方法は様々あります。中でも、身の回りにある意外なものがコンピューターと繋がって反応するという体験は、子供たちの強い好奇心を引き出します。今回は、そんな体験を可能にする「Makey Makey」というツールと、視覚的プログラミング環境の「Scratch」を組み合わせ、子供たちが協力してオリジナルの物語を作り、それを身の回り品で操作するという、楽しく創造的なプログラミング活動をご紹介します。

この活動は、準備が比較的簡単で、複数の子供たちが一緒に取り組むのに適しています。技術的な難しさよりも、アイデアを出し合い、協力して形にする過程に重点を置くため、プログラミング初心者のお子さんや、グループでの活動を求めている方にもおすすめです。

この活動で育める子供たちの力

この「身の回り品で操作する物語作り」というプログラミング活動を通して、子供たちは様々な力を育むことができます。

準備するもの

この活動を始めるために必要なものは以下の通りです。

活動の手順:みんなで物語を作り、動かそう

ここでは、数人のグループでこの活動を行う場合の具体的な手順をご紹介します。

ステップ1:物語の企画会議(約30分〜1時間)

まず、グループでどんな物語を作るか話し合います。登場人物、舞台、あらすじ、そして物語の中で特に重要なシーンやキャラクターの動きなどを自由にアイデアを出し合います。

ステップ2:Scratchで物語の舞台とキャラクターを用意する(約30分〜1時間)

企画した物語に基づいて、Scratch上で舞台となる背景と、登場するキャラクター(スプライト)を用意します。

ステップ3:物語の動きをプログラムする(約1時間〜1時間30分)

Scratchのブロックを使って、物語の展開に合わせてキャラクターを動かしたり、セリフを表示したり、音を鳴らしたりするプログラムを作ります。

ステップ4:Makey Makeyと身の回り品を接続する(約15分)

コンピューターにMakey MakeyボードをUSBケーブルで接続します。次に、企画会議で決めた身の回り品を、ワニ口クリップを使ってMakey Makeyボードの対応する端子に接続します。

ステップ5:テストと調整(デバッグ)(約30分〜1時間)

Scratchで作ったプログラムと、Makey Makeyで繋いだ身の回り品コントローラーを使って、物語が思った通りに進むかテストします。

ステップ6:発表会!(約30分〜)

完成した物語を、Makey Makeyで接続した身の回り品コントローラーを使って発表します。他のグループや大人に見てもらいましょう。

発展的なアイデア

この活動は、子供たちの興味に合わせてさらに発展させることができます。

まとめ

Makey MakeyとScratchを使ったこの物語作り活動は、子供たちが身近なものをテクノロジーと結びつけ、遊びながらプログラミングの基本的な考え方や、共同で一つのものを作り上げる楽しさを体験できる素晴らしい機会です。複雑な技術は使わず、子供たちの自由な発想とグループでの協力を中心に進められるため、プログラミングに初めて触れるお子さんでも、きっと夢中になって取り組むことでしょう。

この活動を通して、子供たちは物語を考え、それを形にする創造力、仲間と協力して課題を乗り越える協調性、そしてデジタルなツールを使いこなす基礎的なスキルを自然と身につけていきます。ぜひ、お孫さんや地域のお子さんたちと一緒に、身の回り品が魔法のスイッチになる不思議な物語作りに挑戦してみてください。